全国の推し活実践者600人を対象にした調査で、推し活費を「心の生活費」とみなし、物価高でも48.1%が支出を減らしていない実態が明らかになりました。一方で、推し活の支出管理に悩む人は63.3%に達し、突発的な高額出費への対応が課題となっています。
調査は18~69歳の男女4,707人のうち、推し活をしていると答えた600人を対象に実施されました。何らかの「推し」がいる人は全体の48.8%で、その内容はアイドルやアニメなどの従来型に加え、趣味や旅行などライフスタイル全般へ広がっています。推し活を「生活必需品」と捉える人は22.5%、推し活費を「心のコンディションを整えるメンテナンス費」とみなす人も47.7%いました。
推し活で予算を決めていない人は91.6%に上り、58.3%が「使いすぎた経験がある」と回答しています。最も悩ましい支出としては、チケット当落によって金額が確定しにくい遠征・宿泊・交通費など、予測困難な高額出費が挙げられました(27.5%)。その一方で、出費に「後悔はない」とする層も26.4%おり、満足感の高さも浮かびます。
物価高の中で推し活を続ける工夫として、「他の娯楽費を削る」(30.5%)などの節約に加え、「ポイント活用」(22.3%)や「フリマアプリで不要品を売却し活動資金に充てる」(16.2%)といった「循環型推し活」も広がっています。特にメルカード利用者では、フリマ活用率が34.7%と全体の約2倍となり、フリマ売上金(メルペイ残高)を支払いに使える機能が後押ししていると分析されています。
推し活は日常生活を支える消費として定着する一方で、家計全体とのバランスは依然課題です。今後は、キャッシュレス決済やフリマ利用を組み合わせた「循環型推し活」がどこまで一般化し、予算管理の仕組みづくりがどれだけ進むかが注目されます。
source: PR TIMES
